適度な「運動」はメリットいっぱい

運動は減量に役立つだけではありません。肺や心臓の機能を高めて体を丈夫にする、動脈硬化を予防する、善玉コレステロールを増やす、血流をよくして高血圧を改善する、体に取り入れた糖の処理能力を改善する…など、生活習慣病の予防にもなるのです。

また、昼間、運動して体を活発に動かすことが、単に体温を上げるだけでなく、体を動かすことの爽快(そうかい)感が精神的ストレス軽減につながることから、夜の眠りの質を高め、睡眠と覚醒のサイクルを整えるのにも役立ちます。生命(いのち)の大きなリズムを整えることは、体を根本から健康で美しくしてくれます。

これらのことが「運動」本来の役割といえるでしょう。

ただし、運動が体にいいからと言ってやり過ぎは禁物。特に普段運動しない人が急に運動すると、筋肉の痛みや自律神経の興奮によって、かえって眠れなくなることがあります。「過ぎたるは及ばざるがごとし」とは運動に限らず、すべてに言えることですね。