人間はもともと昼行性の動物なのですが、現代人の生活はどんどん夜型にシフトしているのが実情です。夜遅くまで起きているとおなかが空いて何か食べたくなるのは当然。その結果、「夜食症候群」ともいうべきライフスタイルが広がっています、
しかし、夜遅くの食事は、サーカディアンリズムでいえば「副交感神経が交感神経よりも優位の時期」に食べることを意味します。副交感神経優位とは体が“ため込みモード”になっていること。夜遅く食べる習慣が続くと、肥満やそれに伴う生活習慣病につながるという落とし穴が待っています。
食べずにさっさと寝てしまうのが正解。でも、どうしても空腹ががまんできないときは、脂質を避け、パン(バターの少ないもの)やうどん、ご飯など早く消化する糖質を「少量だけ」食べるようにしましょう。それによって血糖値が少し上がって、脳が取りあえず空腹から脱出したと判断して満足するからです。
夜食としては、例えばラーメン1人前などはカロリーオーバーなので避けて、コンビニのおにぎり1個(約200kcl/マヨネーズ入りはダメ)、小盛りのうどん・そば(約200~300kcal、天ぷらや天かす入りはダメ)の方が適していますが、できれば100kcal程度に抑えたいところです。カップ麺形式では、はるさめや米粉などを素材にした低カロリーのもの(100kcal程度)を選びましょう。甘いものが食べたくなったら、脂質の多い洋菓子よりも小さな和菓子(150~200kcal)の方がまだ許されます。日ごろから、自分の食べているものの大体のカロリー量を知っておくことが大切です。