昼食の役目はまず午前中に消費したエネルギーの補給。次に、お昼から夕食の時間帯まで活動する予定のエネルギーを補給する役目もあります。
さらに、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素について、少ない食事回数ではそれらの消費に追いつかず、確保できない恐れがあるのも、昼食を取る理由です。
また、人の場合、総カロリーが同じであれば、食事回数を増やして分散摂取した方が肥満やコレステロール血症、糖を処理する能力低下などの生活習慣病の危険因子が減少するという報告もありますので、昼食によって食事を分散させるのは合理的です。
糖質中心の朝食に対して、昼食では、夜寝るまでに時間があるので、食べた分が脂肪として蓄えられる心配が比較的少なく、1日に必要な栄養素を確保しやすいことから、糖質、脂質、タンパク質をバランスよく、ある程度まとまった量を摂取しましょう。
ただし、よほど体を動かすためのエネルギーを必要としている場合でない限り、脂質が多いメニュー、例えば、チャーハンやピラフのおかずに揚げ物を選ぶなどは、お勧めできません。どうしても選択の余地なく揚げ物がおかずになる場合は、揚げ衣を残すという対処法もあります。