1日のスタートは体内時計のリセットから!

24時間単位の繰り返し(周期)を持つ生体リズム「サーカディアンリズム」こそ、美と健康を支える大枠。では、どうすればこのリズムがきちんと働くようにできるのでしょうか。

実をいえば、人間の体は放っておくと多くの場合、24時間よりも少し長い周期で1日を刻み始めます。これは窓がなく外部と遮断した部屋で生活する実験によって確かめられています。

一方、現実の1日は24時間ちょうど。社会もそのサイクルで動いています。そのままだとどうしてもズレが起きてしまいます。

そこで、私たちの体は毎朝、脳の体内時計をリセットして現実の生活に合わせているのです。朝、心と体をきちんと「目覚め状態」にすること。そして朝ご飯を食べて内臓の子時計も脳の親時計に合わせること。これは単に遅刻しないためや寝起きの気分をよくするためだけでなく、体内時計の全体の時刻をリセットして新たな1日を刻み始めるようにする、とても大切な行為なのです。

逆に言えば、これをやらないと「サーカディアンリズム」は24時間周期に適合してきちんと機能しません。

私たちの体も毎朝リセットする必要があるのです。まっさらな1日を元気よくスタートさせるために。

たかが起床、されど起床。朝、いかにきちんと心と体を目覚めさせ、朝ご飯を食べるかが、美と健康、学業成績のアップや仕事の能率向上への第一歩となるなんて意外かもしれませんね。