子供たちのサーカディアンリズムの乱れをつくり出している最大の原因は親の意識と生活習慣にあります。
親自身が夜型の生活で朝ちゃんと起きられないことが多く、子供を朝きちんと目覚めさせて、朝ご飯を食べさせられない例が少なくないからです。もちろん、お母さんだけの責任ではありません。
寝ぼけ眼(まなこ)のままの子供を保育園に送り届ける、車を降りて保育園の門へ向かう間にコンビニで買ったサンドイッチを食べさせる、「先生、子供に朝ご飯を食べさせないといけないんですか?」と質問する、「保育園で朝ご飯を出してほしい」と要求する…などなど、一昔前ならびっくりするような親の姿が目立ちつつあります。
親自身が夜更かしのライフスタイルをやめて生活リズムを整えると同時に、(1)子供に早寝させる(2)朝、日光を取り入れるなど、子供の居場所をできるだけ明るくして、脳内の生物時計(親時計)の時刻合わせをし、できるだけ早く朝ご飯を食べさせて内臓の時計(子時計)を脳の親時計に合わせることが肝心です。