サーカディアンリズムとQOL向上

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QOLと生活リズム

QOL(quality of life)
人々の生活を物質的な面から量的にのみとらえるのではなく、精神的な豊かさや満足度も含めて、質的にとらえる考え方。医療や福祉の分野で重視されている。
生活の質。人生の質。生命の質。

「大辞林」三省堂

QOLについて、現時点で固定化した定義はなく、広義では上の辞書にあるように、人々の心身両面で健康増進を図ることとして使われますが、狭義には病気を持った患者の日常生活をどれだけ苦痛の少ないものにするかという意味で用いられます。

現代の24時間化社会は、わたしたちの生活を夜型方向に引っ張っています。これは、本来昼型であるはずの人の仕組みに反した変化であり、結果として日常生活の中でなんらかの心身の不調を感じている生活者が増えました。それに伴い、健康増進への関心は高まっています。特に、睡眠問題や睡眠-覚醒リズムの異常などは個人だけの問題ではなく、などを惹き起こす社会的問題にもなっています。
このような背景から、現代社会では、すでに症状として現れている病気の治療だけでなく、病気としては顕在化していないまでも日常生活に問題を抱えている生活者の健康増進、つまり、QOLの向上が着目されるようになりました。

生活者の健康維持増進には、規則正しく生活し、バランスの取れた食生活と適度な運動を実行することが基本ですが、このような生活に積極的に取り組むことは、一見当たり前のようでも現代においては社会的に難しく、健康的な生活を送ること自体が新しいストレスになり、心身に悪影響を及ぼすこともあります。そのため、規則正しい生活が本当は望ましいとは知りながらも、身近にある健康情報の中から、簡単に取り組めるもので対応しようとする傾向がみられます。しかし、十分な知識や理解をもたないまま、安易で極端な健康管理手法に取り組んでしまうこともあり(たとえば、特定の食品だけをとり続けて減量しようとするなど)、健康増進どころか、健康状態を悪化させてしまうケースもみられます。

身体のさまざまな生体機能は約24時間の周期を持つサーカディアンリズムを繰り返していて、互いに影響を与え合っていますので、ひとつのリズムの乱れが身体や心のさまざまな問題点の原因となりえます。このような問題点の積み重ねが生活習慣病の原因となることがあります(図1)。
私たちには、1日の生活リズムという視点から自分の健康状態を知り、さらに自分のライフスタイルや目標に合わせた健康増進法を選び取って、身体の健康にとどまらず、QOL(生活の質)の向上を図っていく必要があると考えられます。

内的脱同調

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