時間生物学って何?

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生物時計(生体時計、体内時計)

サーカ○○リズムの中枢機構。
環境サイクルの長さに似た周期で自律的に振動し、種々の生理機能に作用してサーカ○○リズムを発現させるはたらきを持つ。
特に、約1日周期のサーカディアンリズムの中枢の意味で使われることが多い。

参考:日本時間生物学会HP「時間生物学用語集」

ほとんどすべての生物の生理機能や行動にサーカディアンリズムが観察されています。サーカディアンリズムは内因性のリズムのため、光や温度などの環境変化のない場所でもそのリズムを失いません。時刻を知らせる環境要因を奪われてもなお、リズムを刻むために、体内で時間を測っています。この体内の時計のような機構のことを生物時計、または生体時計、体内時計といいます。
サーカディアンリズムをコントロールする生物時計が体内のどこにあるのかは、種によって違うということがこれまでの研究でわかっています。鳥類においては、松果体・網膜・視交叉上核、哺乳類においては、視床下部の視交叉上核(図1)にあるということが1970年前半から1980年代にかけてのさまざまな実験でわかってきました。

さらに近年では、生物時計はひとつだけではなく、体のさまざまな臓器や細胞にいくつかの複雑な時計のネットワークがあり、視交叉上核がこれらの子時計のはたらきを統合している、と考えられています。それぞれの子時計は視交叉上核の親時計に従属的であるため、電気信号として自律神経を通り、また、ホルモンとして血液循環を通り、視交叉上核から時刻合わせの情報を受け取っています。この視交叉上核の親時計と体内各部の子時計が合わなくなっている状態が「サーカディアンリズム」のページで述べた内的脱同調の状態です。

現在では、この体内各部の生物時計の分子レベルでの研究が進められており、それらの成果は時間薬理学、時間治療学として病気の治療にも役立てられています。

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