問題解決 解析結果

【原因】

食事をする間隔が長くなっていませんか。


消化や代謝の中心となる肝臓や小腸の働きは、睡眠や覚醒のリズムや体温のリズムを制御している視交叉上核の時計に同調している状態で、十分機能を発揮すると考えられています。

一方でこれらの内臓の働きは食事によっても制御されています。食事のリズムが規則正しいときには、視交叉上核によるリズムと、食事によるリズムが同調し、効率よく消化・代謝を行いますが、食事のリズムが不規則であると、肝臓や小腸のリズムが崩れ、消化・代謝の不調を引き起こすことがあります。

また、食事と食事の間隔が長すぎると、脳が「飢餓状態」と判断して体脂肪をためこみ、肥満の原因にもなります。遅い時間帯の間食・夜食はさらに肥満を助長します。

【対策】

規則正しい食事を心掛けましょう。


理想的な規則正しい食生活とは、「日中の活動期に3回以上の頻度で規則正しく食べること」が重要であるとされています。さらに時間帯による目的に応じた栄養を取り入れることでより健康的なリズムを刻むことができるようになります。

朝:脳に供給するエネルギーを得る
睡眠中には、大脳の機能物質(GABA、GABOB、アセチルコリン、エンドルフィンなど)がつくられ、大脳皮質などの神経細胞に蓄積されています。起床後にも生成は続きますが、消費される量の方が多くなります。つまり、朝起きたときが一日の中で一番多く機能物質がたまっているということになるのです。
しかし、起きたばかりの大脳はまだ十分に働ける状態になっていません。朝食で糖分を摂り、しっかり大脳で使うブドウ糖を補給して、大脳を働ける状態に持っていくことが必要です。

昼:午後の活動分を補給する
昼の食事では、午後の活動分をしっかり蓄える必要があるので、糖質、脂質、タンパク質をバランスよくとることが必要になります。

夜:翌日の活動性に備えて補給する
タンパク質を多めに摂るようにしておけば、夜間睡眠中に筋肉や骨、血液がつくられたり、修復したりといった機能が発揮されやすくなります。

また、規則正しい食事に加えて、昼夜の生活リズムにメリハリをつけることで、消化や代謝のリズムにも弾みがつき、肥満の予防に役立つことが期待できます。