問題解決 解析結果
昼間、体がしんどいと感じていませんか。
起きたばかりの大脳はまだ十分に働ける状態になっていません。朝食で糖質を摂り、しっかり大脳で使うブドウ糖を補給して、大脳を働ける状態に持っていくことが必要です。
覚醒直後の活動開始には肝臓のグリコーゲンが枯渇していて、脳や体を活動させる準備が整っていません。そこで糖質がやや多く脂質も含んだ朝食を摂ることで1日の活動に備えるのです。
次に、規則正しい朝食は脳にとって、1日のリズムを認識する約束事であると同時に、脳の親時計が朝にリセットされた後、内蔵の子時計を合わせる調整役としての重要なはたらきもあります。日常的に朝食を摂る習慣がない人は脳が「朝の約束事」として朝食を捉えていないため、朝食を摂る食欲がわきにくいとも考えられます。
また、食事のリズム自体が不規則になっていると、体内時計のリズムにも悪影響を与えます。
まず、食事を摂ることによって、消化や栄養分の吸収がおこなわれますが、これらの活動にもサーカディアンリズムがあり、不規則な食事摂取が続くと、消化不良などにもつながります。
朝食を食べる習慣をつけよう。
まず、毎朝の起床時刻をなるべく同じにして、起床後なるべく早いタイミングで朝食を摂取することによって脳に「朝の約束事」としての認識を与えると同時に、内臓の体内時計を脳の時計に合わせて朝にリセットする習慣をつけましょう。脳の体内時計をリセットするのに一番効果的な環境因子は光ですが、次に効果的なものとしては、本人が「朝だ」と思える社会的な約束事が挙げられます。
さらに、朝食の内容は糖質を中心に少し脂質とたんぱく質をプラスして摂ることで、栄養面からも脳の覚醒を助けるだけでなく、一日の活動をスムーズに始めて昼にかけての活動エネルギーを確保しましょう。和食では、「ご飯+味噌汁(油揚げなど)+卵」、養殖では、「トースト+バター+卵」という組み合わせですが、シンプルですがそれなりに理にかなっていると考えられます。これに果物や野菜を加えると完璧です。これまで朝食の習慣がなかった場合は、たとえば「バナナ+牛乳」あるいはスティック状の機能性食品などを利用して、少しずつでもよいので起床後30分以内に食べる習慣をつけましょう。