問題解決 解析結果

【原因】

食事と食事の間隔が長すぎませんか。


食事と食事の間隔が長すぎて脳が「飢餓状態」と判断している状態が続くと、少量の食物でも脂肪としてため込んで肥満傾向が強くなると考えられます。

さらに、食事では時間帯によって必要な栄養を必要なときにとることが大切です。夜の食事は、体の回復のための栄養を取ることが目的ですが、とりすぎや夜遅くのご飯は、眠るときにも消化がすんでいないことで、睡眠中の脳や体の回復に使うエネルギーが消化にとられてしまったり、胃腸に負担をかけてしまったりして、眠りを浅くします。

また、夜の睡眠中は副交感神経系が優位となってエネルギーを体内にためこむのに適した状態になるので脂肪がつきやすくなります。一方、朝には、寝ている間に少なくなったエネルギーを補給し、大脳を働かせる刺激や、脳の親時計のリセットして、内臓の子時計を合わせる刺激になります。これらの目的を理解したうえで、規則的な食事をとることが、効率よく栄養を吸収し、健康な体にして肥満の予防にもなると考えられます。

【対策】

時間ごとの食事を適量摂ることを心掛けよう。


目的とポイント
朝食:寝ている間に少なくなったエネルギーを補給する。大脳を働かせる刺激となる。
   糖質を多めに摂る。
昼食:午前中使ったエネルギー分を補給する。
   バランスよく摂ることを心掛ける。
夕食:睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きを助け、疲労回復を促す。
   タンパク質がやや多めの食事を摂る。
夜食:摂らない方がいいが、どうしてもおなかがすいて眠れないときは、脂質や糖分では    
   なく、消化の早い炭水化物を少量だけ摂るようにする。

あるいは、通常の夕食分のカロリーを夕食と朝食とに分けて摂ることも肥満予防に役立つと考えられます。1日の摂取カロリーの総量をオーバーしないようにしてください。夜食のウェイトを軽くすることは当然の注意点となります。やむを得ず、夜食を選ぶ場合、ラーメン1人前などはカロリーオーバーになりやすいので避け、おにぎり(1個約200kcal)、小盛りのうどん・そば(約200~300kcal)の方が適しています。カップ麺形式のものをとる場合には、はるさめなどを素材にした低カロリーのもの(100kcal未満)を選びましょう。

日ごろから、自分の食べているものの大体のカロリー量を知っておくことが大切です。
また、一日に摂取するバランスの目安としては、厚生労働省と農林水産省から食事バランスガイドというものが発表されています。わかりやすく図で説明されているので、参考にするのも良いでしょう。