問題解決 解析結果
朝食を抜いていませんか。
朝食をとらない人が近年増えてきているという調査結果があります。
食生活のリズムや睡眠と覚醒のリズムが乱れると自律神経のバランスが狂い、便意を促す腸の蠕動運動に影響を与えます。蠕動運動が抑えられると、便意が起こらず、便秘になったり、排便のリズムがはっきりしなくなったりします。逆に活発になると、きちんと消化されずに下痢気味になってしまったりします。
さらに、日本人は本来穀物中心の食生活であったため、肉食が中心だった欧米人より腸が長いと考えられています。そのため、糞便となって出てくるまでに時間を要し、においの発生することもあります。食物繊維は腸をはじめとする消化管各部位でさまざまな作用をし、大腸の働きを促して便秘や大腸ガンの予防に役立つだけでなく、血糖値の急激な上昇やコレステロールの吸収を抑制して、生活習慣病の予防に役立つと考えられています。
食物繊維は、糖質とあわせて炭水化物に含まれます。糖質は体内にエネルギーとして吸収されますが、食物繊維は吸収されません。食物繊維はさまざまな栄養素と共に、口から摂取されたあと、小腸でも吸収されずに大腸へと運び込まれます。そして、大腸で体内に不要なものや発がん物質を吸着させて体外へと運び出してくれる役割があるのです。食物繊維を多量に摂ったからといってその効用が増えるのではなさそうですが、必要十分な量を下回るとさまざまなリスクが増えると考えられています。
また、排便の質自体にも、食物繊維は重大な役割を果たしています。食物繊維は水分を吸収して、便の硬さを調節してくれるのです。
食物繊維をとるように心掛けましょう。
食物繊維、とくに不溶性の食物繊維は便量を増やし、大腸の働きを助けて便秘を改善します。また、排便をスムーズにすることは、「いきみ」による血圧の急激な増大の防止にもつながります。
不溶性の食物繊維は、野菜・根菜類や穀類(玄米や全粒小麦粉)、豆類などに多く含まれています。そして、食物繊維と一緒にたくさんとって欲しいものが、「水」です。尿も体内の不要なものを排出する役割を担っています。また、水分が不足していると、大腸の中で食物繊維に吸収される水分も少なくなり、便がかたくなってしまいます。水分は、1日2~2.5リットルを目安に、カフェインや糖分が少ない飲み物でとりましょう。この時、あまり冷たすぎるもので体の中を冷やさないようにも気をつけましょう。