問題解決 解析結果

【原因】

就寝時間が遅くなっていませんか。


元々人には一日に2回眠くなる約半日周期のリズムがあることがこれまでの研究で報告されています。現代社会では、社会生活の習慣で眠ることが1回になっているという学説もあります。特に睡眠不足でなくても昼間眠くなることがあり、それは昼食を食べたことが直接の原因ではないのです。

一方、覚醒を維持する能力が低下していると、夕方くらいに強い眠気が襲ってくることがあります。一般的に、覚醒維持能力は年齢とともに低下するといわれていて、この問題点は高齢になるほど多くみられます。

サーカディアンリズムの半分の約12時間周期でやってくる眠気のリズムは1日2回のピークがあり、真夜中すぎから未明にかけてと午後2時付近の時間帯に多く現れます。しかし、現代社会では、午後2時付近の眠気が訪れたときには、眠りたくても眠りにくい社会的状況におかれていて、比較的自由になった夕方に寝てしまう、ということが十分に考えられます。しかし、午後3時以降に昼寝をしてしまうと、昼間の睡眠と夜間の睡眠との間隔が近くなりすぎて、12時間の眠気のリズムが乱れ、夜に眠りにくくなってしまいます。

【対策】

昼寝をしたいときは午後3時までに摂りましょう。


上手な昼寝のコツとしては

1. 午後3時までにとること
午後3時以降にとると夜間の睡眠に影響を及ぼしてしまいます。

2. 20分以内にすること
若い人なら20分以内、高齢者でも30分以内で収めること。それ以上眠ると深い睡眠に入ってしまい、30分以上になると脳が完全に休んでしまって、簡単に起きられなくなってしまいます。

3. 横になりきらないこと
長く寝すぎないことと同じで、昼寝は熟睡してしまうと、再びしっかり覚醒するまで時間がかかってしまうので、横になりきらずに椅子に座ったまま軽く眠る方がいいでしょう。  
また、昼寝の前にカフェインを含んだ飲料をとっておくのがよいとされています。カフェインの覚醒作用は体内に入って30分ほどしてから現れるとされているので、昼寝から目覚めたころにちょうど覚醒作用が働いて効率よく活動に戻れるのです。

また、日中はできるだけ光を目に入れるようにしましょう。光には脳を覚醒させる作用があります。昼寝をとる、とらないによらず、明るい光を取り入れることで約24時間の睡眠と覚醒のリズムが活性化されて昼間の眠気が目立たなくなります。
反対に、夕方以降は明るい光の下で長時間過ごさないようにしましょう。覚醒方向への刺激へとなり、夜の寝つきに悪影響を与えます。