問題解決 解析結果

【原因】

昼間に強い眠気を感じたり、朝起きても寝たりないと感じることが多くないですか。


午前中にあまり活動しないことによって、朝食で摂ったエネルギーで午前中に働く分が消費されずに、昼の時間に空腹感がおきなかったり、活動のリズムの昼夜のメリハリが小さくなることによって、午後の眠気が強く出てしまったりします。

日中の活動量は睡眠の質にも影響し、逆に、睡眠の質は日中の活動量に影響します。
日中の活動量が少ないと、夜の眠気が弱まったり、眠りが浅くなったりします。そして、その睡眠の質の低下がさらに日中の活動の質も低下させてしまい、生活リズムの悪循環に陥ることがあります。

【対策】

午前中には、できるだけ明るい光の下で、活動的に過ごすようにしましょう。


午前中には、できるだけ明るい光の下で、活動的に過ごすようにしましょう。
午前中のエネルギー消費を適正にするだけでなく、睡眠と覚醒のリズムにもはっきりと昼夜のメリハリがつき、日中を活動的に過ごすことができます。また、睡眠と覚醒のリズムのメリハリが強まることで、体内時計やそのほかの同調している心身のリズムも元気になります。

元気よく午前中を過ごすポイント
1. 午前中に明るい光環境で過ごす
起きた直後に明るい光が目に入ることで、体内時計は毎朝リセットされます。また午前中に明るいところで過ごすことによって、光が脳を覚醒させる作用を強化し、充分な覚醒度のもとで仕事ができます。

2. 身体と頭を働かせ、カロリーを消費する
毎日習慣的に体や頭をしっかりと働かせ、午前中にエネルギーを消費するクセをつけることで、体内の様々なリズムに昼夜のメリハリをつけることができ、適正な覚醒と睡眠のリズムを得ることが出来ます。しかし、早朝の激しい運動は危険を伴うので避けてください。日常生活の中では、朝食を摂った後、通勤途中で一駅分歩くことなどが勧められます。

3. 朝食をバランスよく摂る
朝食は一日の大事なアクセルです。バランスと量を考え、どちらかと言うと、糖分を多めにとりましょう。
また、朝食をはじめとする「朝の行動」は脳を刺激して、覚醒させ、体内時計のリセットも助けます。
人は寝ている間に、大脳の機能物質を生産し、大脳皮質などの神経細胞に蓄積しています。この生産活動は、起きてからもおこなわれますが、起きた後は消費量が生産量を上回ってしまうので、朝起きた直後が一番たくさんの機能物質を蓄えているということになります。しかし、この機能物質を大脳に送るには、朝食というアクセルが必要です。起きた直後は大脳が働く状態になりきっていないのです。大脳の覚醒に関係する働きをするのは、脳幹部にある網様体という細胞群です。脳幹部には、身体の各所に散在する感覚器に端を発する神経線維が、大脳中枢に向かって通過しています。そしてすべての感覚について、その「強さ」を網様体の細胞群に知らせています。網様体の細胞群はその刺激を受けると、その強さに応じて大脳の覚醒度合いを調整するのです。朝食や洗顔、トイレなど、朝の約束事としての行動をとることで刺激が加えられ、日中のさらに強い刺激に対しての準備もすると考えられます。