問題解決 解析結果

【原因】

激しい運動で体温を上げすぎていませんか。


脳や体中心部の温度のリズムと睡眠と覚醒のリズムは連動した動きをしており、お互いに影響しあっています。スムーズに眠りにつくには、脳や体中心部の温度を下げることが不可欠であり、わたしたちは意識しないでも、寝る時間帯が近づくと手足などの皮膚表面から熱を放出して脳や体内部の温度を下げていきます。

しかし、寝る直前に激しい運動をしてしまうと、脳や体内部の温度が上がりすぎてしまい、再び温度がさがるまで時間がかかり、眠りの邪魔をしてしまいます。心拍数も上がったまま下がりにくくなります。これは、入浴でも気をつけてほしいことで、ぬるめのお湯(38~40度くらい)は脳や体内部の温度を少し上げ、そのあとすっと下がることでスムーズな眠りを助けるのですが、熱すぎるお湯だと、脳や体内部の温度が上がりすぎて逆効果になるのです。

【対策】

就寝直前の運動はさけて、落ち着いた環境ですごしましょう。


運動習慣のある人でも強めの運動は夕方や就寝の2~3時間前には終わらせるようにしましょう。就寝直前に運動をする場合は、一日の疲労をやわらげるために、筋肉をほぐすための軽いストレッチをおこなってください。もし、夜遅くにトレーニングをした場合は、早めにクールダウンをし、心身とも眠りに入る準備をすることが大切です。

また、激しい運動だけでなく、頭を使いすぎたり、興奮してしまったりすると、交感神経が刺激され、眠りに入るのを妨げます。ゆっくりと腹式呼吸をしたり、好きな香りや音楽で気分を落ち着かせてから眠りましょう。