問題解決 解析結果

【原因】

以前よりも肥満気味になっていませんか。


肥満は種々の生活習慣病それぞれの原因になりやすいだけでなく、メタボリック・シンドローム(内蔵脂肪型の肥満があり、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病のいずれかが重なっている状態)に直結する、まさに万病のもとです。

また、肥満は病気の原因となるだけでなく、日常の生活で体感する問題のひとつとして、いびきの原因にもなります。
いびきは、のどの周りや舌の筋肉がたるみ、奥の方に舌根やその周囲が落ち込むことによって、空気の通り道である「上気道」が狭まり、空気が通るときに、周りの粘膜を震わせて起こります。その原因として一番に考えられるのは、太ってきたことによってのどの内側や舌の内部にも脂肪がついてぜい肉となり、そのぜい肉が寝転ぶことによって上気道を狭めていることなのです。

しかし、日本人はもともと顎の骨格が小さく、上気道も狭い傾向があります。やせているときからいびきがひどいという方はもともとの骨格自体がいびきをかきやすい形なのかもしれません。
また、一時的ないびきは、過労やお酒の飲みすぎで、ノドの筋肉の緊張が解けきってしまっていることが考えられます。

いびきは、周囲の人の睡眠を妨げるだけでなく、あなた自身の睡眠も妨げます。いびきをかくことによって眠りが浅くなることがあるからです。質の良い睡眠は、日中の疲労を回復し、不必要なストレスを解消する役目を果たします。睡眠を妨げられることで日中の活動にも影響を及ぼし、悪循環に陥ることもありますので、「たかがいびき」などと考えずに早めに対処しておきましょう。

【対策】

全身のシェイプアップで肥満を解消しましょう。


のどや舌の脂肪はどうやって減らせばいいのでしょうか。
まずは身体全体のシェイプアップをしましょう。今より少し体重と体脂肪率を減らしてみてください。特に食べる量を少し控えながら体脂肪を燃焼させる運動を行うことが大切です。有酸素運動、筋力運動、柔軟運動を組み合わせることが効果的ですが、何よりも無理のない範囲で継続することが大切です。少しずつ今より多く動くことを心掛けてください。
肥満はいびきだけではなく、体の放熱を妨げ、過剰な発汗、睡眠時無呼吸症候群、さらには生活習慣病の要因にもなります。
そのような状態に至る前に、肥満を解消することによって、いびきだけでなく、睡眠や身体の状態の質を上げましょう。

全身のシェイプアップには時間がかかりますが、とりあえずの対処法として、横向きに寝ることが効果的な場合があります。仰向けに寝るとノドの奥に落ち込む舌の付け根が横に落ちるので空気の通り道を狭めることを緩和します。そして、過労を避け、飲酒を控えることもいびきの軽減に役立ちます。