問題解決 解析結果

【原因】

就寝前に過度な運動で体温上げていませんか。


最近の研究で、日中から夕方に運動をすれば夜よく眠れることがわかってきましたが、そのためには、運動の強度と時間帯とがとても重要になります。
日常的に運動をする習慣のない人が急に激しい運動をすると、身体がついていかず、筋肉や関節が痛んだり、自律神経の興奮がなかなかさめなかったりして、逆に眠りにくくなることがあります。

また、運動をする時間帯も大切です。
就寝2時間以内に全身運動をおこなうと、体温が上がりすぎ、交感神経系が優位になり、脳が刺激されて逆に目が冴えてしまいます。
体中心部の温度が高くなる午後の後半から就寝の2時間前くらいまでの時間帯に軽く汗ばむ程度の全身運動を30分ほどすることが適度とされています。

【対策】

就寝前はゆっくりと過ごしましょう。


就寝の2時間前くらいまでに、自分の体力に合わせて軽く汗ばむ程度の運動をしましょう。
運動の種類としては、散歩やウォーキング、軽いランニングといった全身運動や、体操やストレッチといった体をほぐす運動が適しています。体温を少しだけ上げて、スムーズな入眠を促すだけでなく、筋肉をほぐして疲れの回復を早めるのに役だちます。
しかし、普段運動習慣のない方が急に運動をすると、筋肉痛や関節痛になったり、自律神経系の興奮がなかなかおさまらなかったりしてしまう場合もありますので、あくまで自分自身の体力に合わせて少しずつ強度を上げ無理のない長続きのする方法を選ぶことが大切です。

また、神経がさえてしまって寝付けない、日中や夕方に体を動かす時間をとれなかったというときは、ぬるめのお湯への入浴(38~40℃に10~20分程度)や入浴後の軽いストレッチで身体をほぐすことが副交感神経を優位にするのに役立ちます。自分の好きなハーブティーを飲んだり、アロマを工夫したりして気分転換を図るのもよいでしょう。