【原因】

運動不足で、血行不良になっていませんか。


ストレッチなどの柔軟性を高める運動は、筋の損傷を防ぎ、関節や筋肉のパフォーマンスを高めます。また、姿勢の維持や体液の循環促進、女性の生理不順を和らげたりもします。

柔軟性の低下には、筋が緊張によって短縮適応することが原因となります。
運動をおこなうときだけではなく、日常仕事をしているだけでも、長時間同じ姿勢をとることや、パソコンのディスプレイを見続けることでも筋肉は緊張します。また、ストレスによっても筋肉の緊張はおこります。こうした日常の比較的長時間の筋緊張は、ストレッチなどの血行をよくする運動習慣がない場合、血液やリンパの流れを妨げ、肩こりやむくみ、クマ、冷えなどの原因になります。
また、柔軟性の低下は筋肉を弱くしたり、萎縮させたりします。その結果、怪我が増えたり、姿勢を維持する力が弱くなったりすることや、腰痛になることもあります。

【対策】

ストレッチなどの軽い運動をするようにしましょう。


1日たまった疲れをとり、首や肩の凝り、手足の冷えなどを予防するために、入浴後就寝前にできるだけ筋肉の緊張をほぐすことが大切で、質の良い睡眠をとることにも役立ちます。また、起床後のストレッチも睡眠中にあまり動かさなかった筋肉を伸ばすことができ、日中の活動を楽にするために効果的です。

ストレッチには、以下のような効果があります。
1. 関節の可動域を広げ、柔軟性を高める
2. 筋肉の柔軟性や弾力性を高める
3. 筋肉をほぐして血液やリンパの流れをよくして、体をあたためる
4. 副交感神経の働きを高め、心身を落ち着いた状態にする
5. 神経伝達機能を高める
6. トレーニング後の乳酸除去をスムーズにし、疲労回復を促進し、筋肉痛の予防をする
これらの効果をより高めるためには、ストレッチを行うタイミングや方法を、目的に合わせることが必要です。

ストレッチは身体があたたまっているときにおこなうことが効果的です。そうすることで筋肉への負担を軽くすることだけではなく、筋肉の柔軟性の向上につながります。身体が冷えているときには、筋肉がいつもよりかたくなっていますので、少し歩くなどして身体を温めてから行い、無理をしないことが大切です。しかし、運動前の準備運動としてのストレッチは必ずおこなうようにしてください。いきなり激しい運動をすると筋肉がびっくりしてしまいます。
身体が冷えているときは特に、ですが、ストレッチは必ず反動をつけずにおこなってください。勢いをつけて、無理に筋肉をのばすと筋肉を傷める原因になります。呼吸をしながらゆっくりと痛くないところ（それ以上筋肉を伸ばすと痛いと感じる手前）まで伸ばすようにしてください。伸ばす筋肉を意識して、息を吐くタイミングで伸ばすことが大切だと考えられます。音楽をかけたり、ヨガマットやウェアなどを利用して、楽しい気分でゆっくりとリズムよくおこなえる環境を作ることも、長く続けるための工夫といえます。