問題解決 解析結果

【原因】

食生活が乱れていませんか。

お昼ごはんには、午前中の活動で消費したエネルギーを補充し、夕方まで働けるようにする目的があります。また、食事と食事の間隔があくと、脳が「飢餓状態」だと認識し、栄養を蓄えておこうとするので肥満の原因にもなります。

しかし、油っぽい食事や一度に多くの量をとりすぎると、消化に使うエネルギーが多く必要になるので夕方まで働くために使われるはずのエネルギーが消化にまわってしまいます。そして、食べ物を消化・吸収する働きを優先させることによって、身体や頭を働かせてエネルギーを消費するはずの活動時に副交感神経が優位になります。通常、副交感神経は疲労回復時や休息時に優位になるので、つられて眠くなってしまうことも考えられます。さらに、満腹になると脳の温度が上がり、脳の温度を冷やそうとするので、睡眠と覚醒のリズムが睡眠の方向へひっぱられます。もともと午後の早い時間帯は人がもつ12時間の眠気のリズムの影響で眠くなってしまう時間ですので、その眠気が強められたと考えられます。

【対策】

規則正しくバランスの取れた食生活を心掛けましょう。


朝食をきちんととって、お昼から夕方まで活動するエネルギーを補給する、ということを忘れないようにしましょう。昼食の役割を考えると、糖質・脂質・たんぱく質のバランスが重要です、よほど身体を動かすためのエネルギーを必要としている場合でない限り、脂質型のメニュー、たとえば、チャーハンやピラフのおかずに揚げ物を選ぶことなどは勧められません。どうしても選択の余地なく揚げ物が出る場合は、揚げ衣を残すという対処方法もあります。

そして、食後に少し眠気がある場合、時間の許す人は、昼寝をするようにしましょう。昼寝はしなかった場合に比べて作業効率があがるという研究報告もあります。午後3時までの夜間の睡眠に影響を与えない時間帯に、20分以内の仮眠をとることが効果的です。それ以上長い時間眠ってしまうと脳が完全に休息の状態になってしまい、きちんと覚醒するのに時間がかかってしまいます。ですので、熟睡しすぎないための工夫として、寝転んでしまうのではなく、椅子にもたれて眠ることや、昼寝の前にカフェインを含んだ飲料をとるという方法もあります。カフェインの覚醒作用は体内に入って30分ほどしてから現れるとされているので、昼寝から目覚めたころにちょうど覚醒作用が働いて効率よく活動に戻れるのです。

昼寝が出来ない人も食後には休憩する時間をとって消化に集中する時間を確保しましょう。眠気があまりに強い人は、できるだけ消化がよく、栄養価の高いものをとるようにしましょう。
お昼休みはきちんととって休息をすることも昼夜のメリハリのある生活には大切な行動です。休息をとった後は、軽くストレッチなどをして、交感神経を刺激してあげましょう。