問題解決 解析結果

【原因】

疲れた身体のまま寝ていませんか。


筋肉が必要以上に緊張したり、負担をかけられたりする上体が長時間続くとその周辺の血液やリンパの流れが悪くなります。

筋肉は収縮をすることで、血液を体中にめぐらせ、さまざまな栄養物質を必要なところに届け、また不必要なものを排出する働きを手伝います。
特に睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になり、日中に使った筋肉の回復をはかりますが、ホルモンは血液に入って流されていくので、身体をほぐさないまま寝てしまって血行が悪いままでは筋肉の回復の邪魔となります。また、肩凝りをはじめとして身体の筋肉や関節の痛みの原因になることもあります。リンパ管も血管と同じように筋肉の収縮に助けられて流れをスムーズにしているので、身体をほぐさないまま寝てしまうとむくみやすくなります。

【対策】

入浴やストレッチなどで筋肉をほぐしてから眠りましょう。


筋肉の余分な緊張は、疲れからだけでなく、日中の歩き方の癖や姿勢の悪さなどからも起こります。1日の終わりに身体をほぐすことは疲れの回復を早めるのに役立つだけでなく、姿勢やスタイルの保持にも役立つと考えられます。
しかし、寝る前に身体に刺激を与えすぎてしまうと、かえって眠りにくくなり、睡眠の質が低下してしまうので注意が必要です。

方法としては、入浴とストレッチがあります。
まず、入浴は、ぬるめのお湯にゆっくりとつかることが適しています。目安としては38℃~40℃程度のお湯に20分ほどつかることです。ぬるめのお湯にゆっくりつかることで、全身から熱を吸収することができ、筋肉もほぐれます。熱すぎるお湯は、避けましょう。体温が上がりすぎたり、脳への覚醒方向の刺激になったりして、寝付くまでに時間がかかってしまうので避けましょう。
次に、ストレッチは、身体に負担をかけずにおこないましょう。就寝前のストレッチとしては、首の周りを中心に反動をつけずに首の筋肉を前後左右へのばしてみましょう。入浴後はもちろん、湯船につかって、軽いストレッチで全身をほぐすのもいいでしょう。ただし、筋肉を鍛えるのではなく、あくまで筋肉をほぐすということを忘れずにゆっくり呼吸を意識しながらおこないましょう。

また、就寝前には落ち着いた気分で過ごすことが大切です。ストレスなどで緊張したままだと、体の筋肉も緊張したままになってしまいます。ゆっくりと腹式呼吸をしたり、好きな香りや音楽で気分転換を図ってストレスから目をそらせる工夫をして眠りましょう。