問題解決 解析結果

【原因】

便秘ぎみではありませんか。


水は、人間の身体を構成する物質の中で、成人の体重の45~65%を占める最大の成分です。10%の変動があると病気になり、15~25%の増減があれば死に至るとされています。

水の生理的機能
1. 溶媒として多くの物質を溶かす、体液の基本成分。体液の恒常性(ホメオスタシス)を保つ。
2. 血液中の水は酸素と栄養分を細胞に運搬し、二酸化炭素と老廃物を運び去る。
3. 水は比熱および蒸発熱が大きいため、発汗により熱を発散して体温の調節をおこなう。

普段、人は発汗によって、体温を調整しています。しかし、体内の水分が不足すると、温度の調整が出来なくなり、体温が上昇して、さまざまな熱障害を引き起こします。また、血液中の水分も不足し、どろっとした血液になります。また、便秘の原因の一つとしても水分不足があげられます。腸に運ばれる水分が不足すると、便が硬くなり腸の働きが低下することがあります。
体温調整機能が低下したり、血液粘性が高くなったりした状態では、特に温度の高い環境への適応力が弱くなるのではないかと考えられます。

【対策】

昼間に水分を忘れずに補給しよう。


1日に約2~2.5リットルの水分を摂るように心がけましょう。1度にたくさん摂るのではなく、朝から夕方にかけて少なくとも数回に分けてこまめに摂取することが大切です。特に夜の入浴の前後で少しずつでよいので水分を補給しましょう。

さらに、日常での水分補給には水で十分ですが、夏場や激しい運動などをしたときに、たくさん発汗した場合には、水分だけでは逆に脱水症状を起こすこともあります。
水分不足のときは血液の塩分濃度が濃くなって、その塩分濃度を調整するために、体が水分を欲します。しかし、汗は塩辛い味がするという体験からもわかるように塩分も含まれており、体内の塩分も失われています。このときに水だけを摂取すると、血液の塩分濃度が急激に薄まり、脳がそれ以上の水分は必要ないと判断してしまいます。そうすると、それ以上に摂取した水分は余分な水分とされ、尿として排泄されてしまい、結果として体液の水分量を回復できなくなります。運動時には0.1~0.2%の塩分を含んだ水が飲みやすく、吸収もされやすいとされています。

便秘を解消するには、朝起きぬけにコップ1杯の冷たい水を飲むことが効果的とされています。冷たい水が腸を刺激して便秘解消につながります。