問題解決 解析結果

【原因】

午前中、暗い場所で作業していたり、夜に明るい場所で過ごしていませんか。


光はわたしたちの生活リズムに強い影響を与える環境因子です。特に、覚醒方向の刺激として作用し、明るい光ほど覚醒作用が大きくなります。
朝から暗い部屋にこもって過ごしたり、夜中に極端に明るい場所に長時間滞在したりすると、体内時計の時刻が後退してと昼夜のメリハリもなくなったり、質の良い睡眠がとれなくて、昼間眠くなったりすることがあります。光には脳を目覚めさせる作用があるのです。

午前中にきちんと覚醒して活動をしないと朝食で午前中の活動のために摂取されたエネルギーが消費されず、昼食の時間になっても空腹感が起こらない、ということも考えられます。さらに、午前中から日中にかけてに明るい光の下で過ごすと、昼食後の時間帯にくる第二の眠気が緩和されるという研究結果もあります。

【対策】

人と光の関係をしっかり理解し、朝食や、できるだけ体を動かすことを心がけましょう。


午前中に明るい光を目に入れることは、生活リズムの昼夜のメリハリをつけるためにとても大切な行動です。まず、起床時に太陽の光をしっかりと浴びることで、毎朝体内時計をリセットし、身体のリズムを調整しましょう。
また、起きた後だけでなく、午前中から昼間もできるだけ明るい光の下で過ごすようにしましょう。そうすることで、脳や身体の覚醒度を上げ、活動的に過ごすための身体の準備ができます。
日中に、明るい光の下で過ごすことは、午後の覚醒度に影響を与えるだけではありません。夜間にメラトニンの分泌が活発になることや、体温の低下が促進されるという研究成果もあり(*2)、夜間の睡眠の質を向上させることにもつながるのです。