問題解決 解析結果

【原因】

日中の眠気が強くなっていませんか。


光が脳を覚醒させる作用は、入眠前だけでなく就寝中にも及ぶと考えられ、浅い眠りや中途覚醒が増えるとされています。睡眠中、目を閉じていても、瞼を通して入る光に脳が反応するからです。
寝室が明るい状態で寝ていると、睡眠中に光から顔を避けようと布団をかぶったり、腕で顔を覆うようにする防衛的な遮光動作が観察されるという研究報告があります。この遮光動作の出現は、深い安定した睡眠が妨げられていることの表れだと考えられます。
浅い睡眠が続くと、疲れの回復が十分でなかったり、日中の眠気が強くなったりして、生活リズムの昼夜のメリハリが弱くなることにつながります。

【対策】

安心して眠れる環境を手に入れましょう。


ある人が落ち着くと感じる寝室環境は習慣の影響を大きく受けると考えられ、寝室が真っ暗だと不安を感じる人もいます。それが寝床に入るときだけだという人は、リモコンなどで布団の中から消灯あるいは調光できる照明を利用してみましょう。眠っている間ずっと暗いことが苦手な人は、調光によって一番明るい状態を避け、徐々に暗い環境でも眠れる習慣を身につけていくことも試してみましょう。

夜中に寝ているときでも真っ暗は嫌だという人は、光源が直接目に入らない場所に設置した照明を利用し、不安を感じない程度にできるだけ低い明るさで眠るようにしましょう。また、夜中にトイレなどで中途覚醒をすることが多い人で、そのときだけ光がほしいという人はフットライトという足下を照らす照明を使って、中途覚醒時の覚醒のレベルをできるだけおさえる工夫もあります。廊下などの常夜灯で、人が近づいたことを検地して自動的に点灯する機能を持った器具もあり、部屋の間取りと合わせて利用するのも良いでしょう。
就寝前に布団の中で本を読んだりしてから眠るため、消し忘れてしまうという人は、タイマー付きの照明や布団の中から消灯できるリモコン付きの照明を利用するという手段もあります。