問題解決 解析結果

【原因】

熱すぎるお湯に浸かっていませんか。


湯船につかることで、皮膚の末梢血管が拡がり、血液循環が増加し、酸素や栄養分が末梢組織まで供給され、新陳代謝が高まります。また、お湯から熱量を吸収し、温められた血液が体の中をめぐるので、全身から熱を取り込むことができるので、冷えにも効果的です。
しかし、お湯の温度が高すぎると、血の巡りが早くなったり、体内部の温度が上がりすぎたりしてのぼせてしまう原因ともなります。
さらに、湯船に体を入れた状態では、水面からの深さに応じて体に静水圧が加わり、水中では周りから体を締めつけられた状態となり、腹囲が3~5cmも縮みます。そのため下半身の血液が多く心臓に戻り、負担をかけますし、頭にも多くの血液が集まるのでますますのぼせてしまうのです。
また、横隔膜が上に押し上げられ、肺の容量が小さくなり、呼吸数も増えます。

【対策】

のぼせやすいと感じたら半身浴をしてみましょう。


38~39℃のぬるめのお湯にしましょう。また、のぼせやすいと感じるときは、心臓への圧迫を避けるために、みぞおちより下までつかる半身浴を試してみるとよいでしょう。
「のぼせ」の防止法としては、ぬらしたタオルを頭にのせることや、入浴前に頭の上から1~2杯のかぶり湯をすることが効果的です。入浴のときに起こる血圧の上昇を弱めるため、のぼせを防ぐのに役立ちます。かぶり湯の時には心臓から遠い足から順にかけ湯をして体をお湯の温度に慣れさせて、体の汚れを落としてからにしましょう。いきなり頭からお湯をかぶっては体がびっくりしてしまいます。