問題解決 解析結果
暴飲暴食で、ストレス解消しようとしていませんか。
食べたり飲んだりという行為には、もともと緊張をやわらげるという精神安定作用があります。ですから、食事を楽しくとるということは、気持ちを和ませ、ストレスを解消するための行為として間違ってはいません。しかし、体が対応できる量を超えて摂取してしまうと、当然体は処理し切れず、肥満状態につながります。
人にはそれぞれ適正体重がありますが、標準的な体重はBMIが22になる体重だといわれています。体重がオーバーというだけでなく、体脂肪、特に内臓脂肪が多くなりすぎると危険です。もし、肥満傾向が見られた場合は早めの対策に取り掛かりましょう。肥満はあらゆる生活習慣病につながっています。
また、ストレスで生じた情動興奮は、視床下部に伝えられて自律神経系、内分泌系、免疫系の反応を引き起こし、体内のあらゆるところに影響を与えます。その結果、消化機能が十分に機能しなかったり、ストレスで消耗される栄養分が不足してしまったりして、脂肪を蓄積することにつながります。飲食の時間帯によっても影響が異なります。夕方以降の食べ過ぎ飲み過ぎは、夜間にエネルギーをためこもうとする身体の働きによって、ますます脂肪の蓄積につながります。
精神的ストレスを解消する方法をみつけましょう。
精神的ストレスを解消する方法をみつけましょう。
食事を摂るときはできるだけ一人ではなく、友人や家族とゆっくり会話を楽しみながら、を心がけてください。
気心の知れた人との会話は緊張をほぐしますし、会話をはさんでゆっくり食事を摂ることもできるので、量も抑えられます。ストレスを緩和する方法の基本として、気持ちを切り替えることが大切です。食事も量を摂ってストレスを追いやるのではなく、楽しく摂って気持ちを切り替えることが体にもいいということです。
また、ストレスを感じているときには、体内でストレス状態を改善して生体内の環境を一定に保とうとして、カテコールアミンや副腎皮質ホルモンの分泌が活発になります。これらのホルモンが分泌されるとタンパク質の分解が促進されますので、ストレスを感じている人は、十分量のタンパク質を摂取して消耗した分を補充することが大切です。
肥満状態になってしまったら適正な状態に戻す必要があります。減量のペースは、月に1~2kg程度にし、必ず運動も取り入れて行ってください。食事を減らすだけでは、ストレスがたまるだけでなく、基礎代謝量も低下してしまい、ますます太りやすい体質になってしまいます。食事の量を減らす場合に、栄養素のバランスに気をつけることはもちろんですが、食事を摂る時間帯や回数も大切になるので、注意しましょう。夜間の量を減らす、一度にまとめて食べず、何回かに分散する、などの工夫が考えられます。
適正体重は以下のいずれかを目安にするとよいといわれています。
1. 20歳頃の体重
2. 過去10年間で最も長期に安定していたときの体重
3. 自分で調子がよかったと感じていたときの体重
自分自身の適正体重を考えたら、運動を少しずつ取り入れましょう。
運動は減食による基礎代謝量の減少と、筋肉や臓器などの脂肪以外の体重(LBM)の減少を防ぎます。さらに運動を取り入れて汗を流すことは、ストレスの解消にも役立ちます。今より少しでも多く動くように心がけ、無理なく継続していきましょう。
普段運動をしない人ほど運動の効果が期待できるとされていますが、急激に運動量を増やすには無理があります。「普段運動をあまりしていなくて運動をすることがかえってストレスになる」という人は、カラオケで思いっきり歌ったり、好きなジャンルの映画を観て思いっきり笑ったり泣いたりすることで気持ちを切り替えましょう。これらの行動はストレスを発散させるだけでなく、エネルギーをたくさん消費することにもつながるので一石二鳥です。
さらに、好きな香りやインテリア小物などに囲まれて心も体もゆったりと過ごす工夫をすることも大切です。